自民党の派閥裏金事件で離党した世耕弘成前参院幹事長(61)=和歌山選挙区=は、次期衆院選で和歌山2区から無所属でくら替え出馬する意向を固めた。近く記者会見して正式表明する。関係者が30日、明らかにした。二階俊博自民元幹事長の三男伸康氏(46)も立候補を予定しており、保守分裂選となる。
自民安倍派の参院側トップを務めていた世耕氏は、裏金事件で離党勧告処分を受けて離党。知事選の候補者擁立などを巡ってここ数年、県政界で二階氏との主導権争いを繰り広げており、後継となる伸康氏との間で激しい選挙戦となりそうだ。
和歌山2区では共産党が元県議の新人楠本文郎氏(70)の擁立を決めているほか、元総務省職員の新人本間奈々氏(55)も無所属で出馬を予定している。
世耕氏は1998年の参院補欠選挙で初当選し、当選5回。安倍晋三元首相の側近として、官房副長官や経済産業相を歴任した。