27日投開票の衆院選に愛知1区から出馬を表明した名古屋市の河村たかし市長(75)は1日、市役所で記者会見し「減税政策など、名古屋でやってきた庶民革命を国でも進める」と訴えた。後継市長候補に指名された地域政党「減税日本」副代表で元副市長の広沢一郎氏(60)も同席。「河村市政は市民から評価されている。それを継承する」と述べ、市長報酬の減額や名古屋城天守閣の木造復元などに取り組むと強調した。
河村氏は政治団体「日本保守党」の公認で立候補し、減税日本からも公認か、推薦を得る意向を示した。2009年の市長選で初当選し、現在4期目。21年市長選の際、次回は出馬しない考えを明らかにしていた。今年9月に「(政治家を)引退しない」と発言し、国政への意欲をにじませていた。
近く河村氏は、市議会議長に辞表を提出する見通し。公選法は、議長が市選挙管理委員会に通知した翌日から50日以内に市長選を実施するよう定めている。市選管によると、投開票は早ければ11月中旬となる見込み。