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洗口液、女性向けに刺激抑え、日本人好みの甘みに 開発担当の広瀬さんに聞く【経済トレンド】

共同通信 2024年10月4日 7時3分

 洗口液の「リステリン トータルケア歯周マイルド」は、日本の女性向けに刺激を抑えて開発した。歯周病の原因となる悪玉菌を殺菌する効果はそのままに、口の中を清潔にする。【共同通信=川村剛史記者】

 開発を担当したケンビュー日本法人の広瀬絵麻(ひろせ・えま)さんは「女性は女性ホルモンの影響で歯周病になりやすいと言われており、洗口液を日常的に使ってほしい。気にならない味と刺激を目指しました」と強調する。

 2023年8月に発売。2024年7月までに100万本以上を売り上げた。参考価格は1リットルが1098円。

 洗口液は殺菌成分が悪玉菌などに対応し、歯周病や虫歯などを予防する。ただ強い刺激があり、苦手とする女性は多い。同社の調査でも刺激や味を懸念し、使わない女性が多いことが分かった。

 当初は海外の開発チームと相談を重ねても、日本人が好む適度な甘みや香りの感覚が共有できず苦労した。現地にいた日本人の関係者が仲介し、イメージを具体化した。

 「口に含むとグレープのほどよい甘み、バラの柔らかい香りとミントのさっぱり感が広がり、風味は気になりません」

 女性になじむ色をと、赤みのあるピンクに。洗口液とは無縁だった女性だけでなく若い男性、子どもを含めた家族全員での購入が目立つという。

 「使いやすい商品です。女性の毎日の暮らしに取り入れてほしい」。広瀬さんは札幌市出身、25歳。(価格と年齢は2024年9月4日時点)

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