石破茂首相は4日、就任後初めての所信表明演説を衆院本会議で行った。自民党派閥裏金事件を巡り「政治への信頼を取り戻し、納得と共感をいただきながら安全安心で豊かな日本を再構築する」と訴えた。裏金問題を指摘された議員一人一人に向き合い、反省を求め、ルールを守る倫理観確立に全力を挙げると強調した。「地方こそ成長の主役」と掲げ、地方創生に関する施策を再起動させると表明した。
裏金事件を受け、改正政治資金規正法を徹底的に順守し、政治資金について透明性を持って国民に公開する制度の確立に決意を示した。具体策には言及しなかった。
地方創生に関し「私が先頭に立って、国、地方、国民が一丸となって永続的に取り組む機運を高める」と言明。全国の取り組みを支援するため、地方創生の交付金を当初予算ベースで倍増することを目指す考えを示した。「新しい地方経済・生活環境創生本部」を創設し、今後10年間で集中的に取り組むべき基本構想を策定するとした。
「医療、年金、子育て、介護など社会保障全般を見直す」と主張。