疑惑告発文書問題で兵庫県知事を失職し、出直し選への出馬を表明している斎藤元彦氏(46)が7日、県庁で報道各社の取材に応じ「失敗した人だからこそ新たにチャレンジができる。即戦力としては私が一番適任だと考える」と再選への意気込みを語った。
出馬意向を示す日本維新の会の清水貴之参院議員(50)や、同県尼崎市の元市長稲村和美氏(51)ら複数人と争う構図になる。
斎藤氏は9月19日、県議会で全会一致の不信任決議可決を受け、30日に自動失職した。直後から県内各地で街頭活動を展開し「引き続き頑張ってほしいと激励の言葉をもらっている」と明かした。
文書問題については「当時の対応としては最善を積み重ねてきた」と改めて説明。一方、県職員や県議とのコミュニケーション不足を反省し「耳の痛いことも言ってもらえるような関係をつくることが大事だ」と述べた。
2021年前回知事選では自民党と日本維新の会の推薦を受け初当選した。今回は推薦を受けず「一からのスタート。できることを精いっぱいやっていく」と語った。