自民党は9日の選挙対策本部会議で、派閥裏金事件に関係した前議員、選挙区支部長ら計34人の衆院選公認を決めた。非公認は新たに6人を加え、旧安倍派、旧二階派の計12人に拡大した。旧安倍派の萩生田光一元政調会長らが非公認で選挙に臨む。石破茂首相は党首討論で、非公認の裏金議員が当選した場合「追加公認はあり得る」と明言した。立憲民主党の野田佳彦代表は「早くみそぎを終わらせ、要職に就けようという考えだ」と批判した。
選対本部会議は本部長を務める首相が出席して公認の是非を最終判断。第1次公認候補として小選挙区265人、比例代表14人の計279人を発表した。公認した裏金議員ら34人については比例代表への重複立候補を認めない。首相や森山裕幹事長ら党四役も重複立候補しない。比例名簿は女性を積極的に登載する。
比例単独出馬の可能性がある旧安倍派の杉田水脈、尾身朝子、上杉謙太郎各氏の扱いは判断を先送りした。公認作業は11日まで続ける。