与野党幹部は10日、衆院解散から一夜明け、27日投開票の衆院選に向け支持拡大を訴えた。立憲民主党の野田佳彦代表は街頭演説で、自民党派閥裏金事件を受けた政治改革の必要性を重ねて強調。公明党の石井啓一代表は「課題に答えを出し、国民の期待に応えられるのは自公連立政権しかない」と訴えた。物価高に対応する経済対策や子育て、エネルギー政策、外交・安全保障も主要争点となる。15日の公示前に舌戦がスタートした。
石破茂首相(自民総裁)は9日夜の記者会見で、防災や地方創生といった政策を挙げ「この大変革を実行するためには、国民からの信任が必要だ」と主張した。
野田氏は東京都内で演説し「自公勢力を過半数割れに追い込み、政治を変えていかないといけない」と呼びかけた。
日本維新の会の藤田文武幹事長は会見で「国民は裏金問題への自民の対応に納得していない」と述べた。
石井氏は都内で演説し「国民の信頼がなければ政策が推進できない」と強調。国民民主党の玉木雄一郎代表も街頭に立ち「新しい政治に変えていきたい」と訴えた。