能登半島地震で被災した石川県七尾市の「のとじま水族館」で11日、ジンベエザメの展示が始まった。日本海側唯一の展示で、2頭が泳ぐ巨大水槽は水族館のシンボルだったが、地震によりいずれも犠牲に。水族館の担当者は「復興へ一歩前に進めた。親しみを持って接してもらえたらうれしい」と話した。
9月、同県志賀町沖の日本海で雌1頭が定置網にかかり、水族館で受け入れることが決まった。体長4.4mで、この日は水族館近くの海上のいけすから専用の大型容器に入れられ、トラックで搬送。大型クレーンで展示館内につり下げ、容器から出ると巨大水槽内を優雅に泳いでいた。
水族館は元日の地震で多くの設備が故障した。