1966年の静岡県一家4人殺害事件で袴田巌さん(88)の再審無罪が確定したことを受け、日弁連と袴田さんの弁護団が11日、東京都内で記者会見を開いた。日弁連の渕上玲子会長は再審関連の法改正の必要性に言及し「政府および国会に刑事司法制度の抜本的改革を求めたい」と述べた。
会見に先立ち弁護団事務局長の小川秀世弁護士は、畝本直美検事総長が8日に控訴断念を表明した際に出した談話について「袴田さんを犯人視しており、名誉毀損にもなりかねない問題だ」とし、談話の撤回のほか、捜査や公判手続きの検証を求める弁護団声明を最高検に提出した。
会見で小川弁護士は、第三者による検証が必要だと指摘した。