【台北共同】台湾の蔡英文前総統は12日夜、チェコなど欧州諸国を訪問するため北部の桃園国際空港を出発した。5月の総統退任後、初の海外訪問。蔡氏は出発に際しフェイスブックで「理念の近い国際社会のパートナーの力を結集し、世界の厳しい試練に共に向き合っていく」と表明した。
台湾メディアによると、訪問は8日間の日程。チェコでは国際会議に参加し演説するほか、ベルギーも訪問する予定。
中国は、蔡氏の所属する与党、民主進歩党を台湾独立派と見なしており、蔡氏の欧州訪問に反対している。
チェコは台湾とは外交関係がないが、人権や民主主義の価値観を共有するパートナーと位置付け、関係を強化している。