石破茂首相は13日のNHK番組で、核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加を求める公明党や野党の提案を受け「等閑視するつもりはない。真剣に考える」と述べた。岸田文雄前首相は「核兵器のない世界」を掲げたが、政府は米国の核抑止力に頼る上、核兵器保有国も出席しておらず参加を見送っていた。
石破首相は、日本は核兵器保有国に囲まれていると指摘。「まず日本を守ることを考え、いかに核廃絶につなぐか野党とも議論しながら道を見いだしたい」と述べた。
立憲民主党の野田佳彦代表は「核抑止論と核廃絶論の橋渡しになるような役割を日本が果たすためオブザーバー参加すべきだ」と指摘した。
公明党の石井啓一代表は「被爆の実相を世界に伝える使命をわが国は持っている」とオブザーバー参加を促した。