納豆の約20倍臭いというニシン缶が開くと、どよめきが起きた―。においが強烈な海の食べ物をかぐイベントが13日、三重県鳥羽市の市立海の博物館で開かれた。世界一臭いとも言われるスウェーデンのニシンの塩漬け「シュールストレミング」のにおいをかいだ小学生は「鼻が壊れる」と顔をしかめた。
用意されたのはシュールストレミングの他、エイの切り身を発酵させた韓国の「ホンオフェ」と伊豆諸島名産の魚の干物「くさや」。参加した約70人は保存方法や食べ方の説明を受けた後、においがこもらないよう博物館の中庭に移動し、三つのにおいをかいだ。
三つの食品は、それぞれの国で保存食として親しまれている。