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中国、台湾包囲し軍事演習を実施 頼総統の演説に対抗措置

共同通信 2024年10月14日 13時52分

 【北京共同】中国軍は14日、台湾を包囲する海空域で軍事演習を実施した。陸海空軍のほか核ミサイル部隊を管轄するロケット軍が参加し、多方向から軍艦と軍用機が台湾に接近すると表明。中国海警局の船隊も14日、台湾の周囲をパトロールした。台湾の頼清徳総統が10日の演説で「一つの中国」原則を認めない立場を強調したことへの対抗措置。習近平指導部は台湾独立派と見なして敵視する民主進歩党(民進党)の頼政権へ軍事圧力を強めている。

 中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区は声明で軍事演習は「国家主権と国家統一のため正当で必要な行動だ」と主張し「台湾独立勢力を震え上がらせる」と強調した。台湾国防部(国防省)は「非理性的な挑発行為だ」と演習を非難した。米国務省も「深刻な懸念」を表明した。

 演習名は「連合利剣―2024B」。東部戦区は「海空戦に備えたパトロール、主要港や主要地域の封鎖、海や陸の目標への攻撃を重点的に演習し、統合作戦能力を検証する」とした。海警局は台湾本島周辺に四つの船隊を派遣した。

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