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首相、台湾巡る状況注視 「対応できる態勢整備」

共同通信 2024年10月14日 16時21分

 石破茂首相は14日、中国軍による台湾包囲の軍事演習に関し「台湾海峡や周辺の平和と安全は、地域にとって極めて重要な問題だ。わが国はこの状況を注視する」と述べた。推移を注意深く見守り、どのような事態にも対応できるよう態勢を整えると強調した。自民党本部で記者団の質問に答えた。

 中国の李強首相と10日にラオスで会談した際、台湾海峡の平和と安定の重要性を指摘し、日本の立場を伝えたと説明した。

 首相は党本部で中谷元・防衛相、岩屋毅外相と会い、外交・安全保障上の問題について意見交換した。中谷氏は面会後、軍事演習に関し記者団に「重大な関心を持ち注視する。ミサイルの可能性もあり、情報収集や警戒監視に万全を期す」と語った。日本の排他的経済水域(EEZ)への弾道ミサイル飛来や被害の情報は確認されていないと明らかにした。

 首相は中谷、岩屋両氏に対し、自身が提唱するアジア版NATO(北大西洋条約機構)構想を巡り、防衛省や外務省と調整しながら議論を進める意向を伝えた。

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