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首相、家族会に日朝会談意欲表明 「大局観持ち考え述べる」

共同通信 2024年10月17日 13時23分

 石破茂首相は17日、北朝鮮による拉致被害者家族と就任後初めて官邸で面会した。「首脳同士が大局観を持ってお互いの考えを率直に述べ合うことは極めて重要だ」として、金正恩朝鮮労働党総書記との会談に意欲を表明した。拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=の弟で、家族会の横田拓也代表は東京と平壌に相互の連絡事務所を開設する構想に反対する意向を示した。

 首相は自民党総裁選で連絡事務所開設を訴えていたが、横田拓也さんは面会で「強く反対する。時間稼ぎにしか寄与しない」と訴えた。一方、面会後には「(首相からは)自分の代で解決するんだという強い意志を感じた」と記者団に語った。

 面会の中で、首相から連絡事務所開設に関する言及はなかったという。

 面会で首相は、被害者と家族の高齢化を念頭に「時間との勝負だ。何としても解決するという思いを政府も共有し、最善を尽くす」と強調した。めぐみさんの母早紀江さんは「帰国実現まで諦めることはありません」と述べ、日朝首脳会談の早期実現を要望した。

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