東京都千代田区の自民党本部と首相官邸が襲撃された事件で、臼田敦伸容疑者（49）がガスマスクのようなものや防護服を着用していたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。自宅からガラス瓶25本が押収されたことも判明。自宅で火炎瓶を作っていた疑いがある。警視庁公安部は計画的だったとみて動機を調べている。
公安部によると、自民党本部前で警戒していた機動隊員3人が煙を吸うなどして、喉に軽いけがをした。容疑者が乗っていた車内から見つかったポリタンクは約20個で、中身の大半がガソリンだった。液体が入ったガラス瓶もあり、簡易検査でガソリンが含まれていることが分かった。