宇宙航空研究開発機構（JAXA）の宇宙飛行士に認定された米田あゆさん（29）と諏訪理さん（47）が23日、東京都内でそろって記者会見した。米田さんは「宇宙開発は月や火星へ向かう激動の時代。宇宙の魅力を伝えられる飛行士になりたい」と抱負を述べた。諏訪さんも「宇宙開発は過渡期。変わっていく環境に適応できる飛行士になりたい」と語った。
2人は国際月探査「アルテミス計画」での活躍も期待されている。米田さんは「誰が選ばれるか分からないが、チームとして何が必要なのかを考えている」と話した。諏訪さんは「技術開発を間近で見ながら訓練できたのは幸せだった。月を目指すことはわくわくする」と笑顔を見せた。
今後は米国のジョンソン宇宙センターを拠点に訓練を積み、宇宙への任務決定を待つ。米田さんは「飛行士活動の幅は広がっており、『こんなこともできるんだ』と発信することも大事だ」と強調。諏訪さんは「難易度の高いミッションを成功させるため、チームの一員になれるよう頑張りたい」と気を引き締めた。