【カザン共同】主要新興国で構成するBRICS首脳会議は23日、ロシア中部カザンで本格的な討議を開いた。総括文書「カザン宣言」を採択し「パートナー国」資格新設を支持するとうたった。13カ国が候補で、非欧米陣営の拡大を狙う。会議では「公平な世界発展と安全のための多国間協力の強化」をテーマに、中東やウクライナ情勢、米ドル決済に対抗する各国通貨決済の拡大を協議した。
加盟国が今年9カ国に拡大した後、初の首脳会議となった。議長国ロシアにとって2022年のウクライナ侵攻後に主催する最大の外交舞台で、プーチン大統領は国際的孤立のイメージを払拭し、非欧米諸国の結束を図った。
中国の習近平国家主席は23日の首脳会議で、グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国の「団結と協力の新章が開かれる」と述べた。影響力を強め、欧米に対抗する狙いがある。両氏は22日に会談し、連携強化を確認した。
プーチン氏は23日の首脳会議で「30カ国以上がBRICSとの関係強化の意向を表明している」と強調、インドのモディ首相はパートナー国を迎える用意を表明しながらも「創設メンバーの意見が尊重されるべきだ」と主張した。