全国ハンセン病療養所入所者協議会(全療協)の屋猛司会長は24日、療養所の保存や入所者の生活環境維持への協力を求める要請書を、邑久光明園(岡山県瀬戸内市)を訪れた日弁連の渕上玲子会長に提出した。全療協から日弁連への要請書提出は初めて。屋会長は「当事者がいる間でないと国は動かない。早く将来構想を描くことが大切だ」と訴えた。
要請書では、入所者が減少し高齢化する中で、療養所の維持管理に関する国の方針が定まっていないなどと指摘。最後の入所者まで必要な療養を確保することや人権教育の場として施設を永続的に保存することを念頭に、日弁連に対して取り組みへの協力を求めた。