【シンガポール共同】日本の農水産品や酒、加工技術など日本食に関係した展示会が24日、シンガポールで始まった。37都道府県から約200社が出展、シンガポールや周辺国への販路開拓につなげたい考えだ。主催者によると、日本食に特化した展示会としては東南アジア諸国連合(ASEAN)最大級の規模。26日まで開かれる。
開催は12回目。冷凍した日本酒やフリーズドライされたお茶など技術を駆使した商品や、太陽光発電で育てられたカボチャなど環境に配慮した商品も並んだ。
海外に初出展したという水産物卸売業「いわき魚類」(福島県)は、かまぼこや魚の干物など約20の商品を売り込む。東日本大震災後は売り上げが落ちたというが、鈴木健寿社長は「加工技術が高く良い商品が海外でどこまで通用するか挑戦したい」と意気込んだ。
農地に太陽光パネルを設置して農業を行う「H・Eファーム」(北海道)はカボチャや関連商品を展示。同社の石崎広泰さんは「脱炭素社会に向け、取り組みを伝えていきたい」と語った。