【キーウ共同】ロシア東部の演習場で訓練を終了した北朝鮮兵約2千人が、ウクライナ国境に近いロシア西部に向けて列車などで移動していることが24日、分かった。ウクライナ軍筋が共同通信に明らかにした。ウクライナが越境攻撃を行っているロシア西部クルスク州には10月初めごろ、北朝鮮軍の士官らが先遣隊として既に到着し、受け入れ準備を進めていることも判明した。
ウクライナ国防省情報総局は24日、北朝鮮の軍部隊が同日までにクルスク州に到着したと発表した。人数は不明。
一方、米政府は23日、10月上旬~中旬にロシアに渡航した北朝鮮兵少なくとも3千人が、ロシア東部の複数の軍事施設で訓練を受けていると発表した。
ウクライナ軍筋によると、西部に向かった約2千人はクルスク州か、同じくウクライナ国境に接するロストフ州に向かっている可能性がある。ロシア国内で訓練を終えた北朝鮮軍の具体的な動きが判明したのは初めて。
ロシアのプーチン大統領は24日、北朝鮮兵のロシア派遣情報について「北朝鮮は真剣にロシアに協力している」と述べたが、確認は避けた。