味と食感に変化を加え、飽きずに楽しい焼き肉を―。エバラ食品工業の「焼肉ザクだれ 塩だれガーリック」は、たれのうまみとニンニクなどの具材により、食べている最中に風味や歯応えが変わって箸が進む商品を目指して開発した。
2024年2月に発売。5月までに計画比1.3倍となる51万個を売り上げた。小売参考価格は465円。担当したエバラ食品工業の杉戸香織(すぎと・かおり)さんに商品開発の工夫を聞いた。
焼き肉は複数のたれで食べ分け、サンチュを巻くなどして変化を加えないと、食事が進むうちに飽きることがある。
「具材入り調味料なら焼き肉に味と食感が加わる。家での食事がマンネリにならない商品をと、開発を進めました」
ザクザクした食感で肉に合うニンニクや大豆由来のそぼろに、塩だれの風味を加えた。ごま油の香りが口の中に広がり、辛さがなく小さい子も食べやすい。
「具材のくっつきや焦げ付きが起きると風味が損なわれる。配合や製造の手順を工夫し、一番良い製法を見つけました」
焼いた肉にのせたり、皿のたれに加えたり、千切りキャベツにまぜて肉で巻いたりして、多彩な食べ方ができる。いつものご飯や浅漬けに使うだけで違った味わいに。チャーハンなどの料理やしゃぶしゃぶ鍋にも使える。
「企業ホームページで30個以上のレシピを紹介しています。焼き肉や毎日の食事に試してほしい」。杉戸さんは栃木県出身、39歳。