【ニューヨーク共同】米紙ウォールストリート・ジャーナルは24日、実業家イーロン・マスク氏がウクライナ侵攻後の2022年秋ごろからロシアのプーチン大統領と定期的に連絡を取り合っていると報じた。米国とロシア、欧州の政府関係者らが情報源としている。
マスク氏は米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領を支援。トランプ氏が大統領に返り咲いた場合、政策顧問への起用も取り沙汰されており、ウクライナ情勢などへの関与の在り方に影響する可能性がある。
トランプ氏はウクライナ侵攻の早期終結を主張。同紙はマスク氏の個人的関係が外交面で役立つ見方がある一方、安全保障上の懸念となる恐れがあると伝えた。
昨年後半には、ロシア大統領府が中国のために、マスク氏が創業した宇宙企業スペースXの衛星通信網「スターリンク」を台湾に提供しないよう求めたこともあったという。ただスターリンクは台湾政府から接続の許可を得ていなかった。