【ドーハ共同】国際体操連盟(FIG)は25日、ドーハで開いた総会で役員改選を行い、渡辺守成会長(65)が3選を果たした。五輪実施競技では日本人でただ一人の国際競技連盟(IF)会長の地位を守った。
各国・地域連盟の投票でファリド・ガイボフ理事(45)=アゼルバイジャン=を102―54で退けた。規定で2025年1月からの4年間が最終任期。「これまでの8年間の仕事が評価されたと思うと感慨深い。これからも現場第一主義で世界のスポーツ界をリードし、日本のプレゼンス(存在感)を上げていきたい」と述べた。
福岡県出身の渡辺氏は17年にアジア人初のFIG会長に就任。18年に国際オリンピック委員会(IOC)委員となり、来年3月の会長選に立候補している。「(3選が)ステップになった。IOC会長選も現場第一主義で戦っていきたい」と意気込んだ。FIG会長の再選を逃せばIOC委員の資格を失い、会長選からの撤退も余儀なくされる状況だった。