第50回衆院選は27日に投開票を迎える。与野党党首は25日、全体の勝敗を左右するとみる接戦区で追い込みを図った。
石破茂首相(自民党総裁)は青森県黒石市の街頭演説で政権交代を掲げる野党への批判を展開。「どのような日本にしようとしているのか全く分からない」と問題提起した。
公明党の石井啓一代表は埼玉県草加市で「悪夢の民主党政権と言われた流れをくむのが、立民と国民民主党だ」と語り、自公の連携をアピールした。
立憲民主党の野田佳彦代表は千葉県市川市で、自民が公認と非公認候補の政党支部に同額の2千万円を支給したことに関し「裏の公認料と考えるのが常識だ」と主張した。
日本維新の会の馬場伸幸代表は神戸市で「自民は『政治とカネ』問題を自ら起こしたのに、全然反省していない」と非難した。
共産党の田村智子委員長は長野県松本市で「裏金候補への裏公認とも言える2千万円は、私たちの税金から出ている」と指摘。国民民主の玉木雄一郎代表は仙台市で、減税や社会保険料の負担軽減を通じた「手取りを増やす経済政策」を掲げた。