【チェンナイ共同】PTI通信は25日、インドと中国が領有権を巡り対立するインド北部ラダック地方の一部から双方の軍が撤収を始めたと報じた。複数の当局筋の話としている。23日に開かれた両国の首脳会談で国境問題の解決を模索することで一致しており、実現に向け前進した形だ。
両国軍は2020年にラダック地方で衝突し、約45年ぶりに死者が出て関係が大幅に悪化した。インド外務省が今月21日、中国との間で、係争地のパトロールの取り決めについて合意したと発表していた。
合意の詳細は不明だが、インドメディアは、両国軍が係争地の実効支配線周辺のパトロールを月2回実施し、人員を15人に抑える内容と伝えた。