【テルアビブ共同】イスラエル中部の商都テルアビブ北部で27日午前、トラックがバス停に突っ込み、地元メディアによると1人が死亡した。負傷者は30人超に上った。警察によると、トラックの運転手は現場で居合わせた市民に射殺された。テロの可能性があるとみて捜査を始めた。
現場はイスラエルの対外情報機関モサド本部の近く。警察によると、運転手はアラブ系住民の男で、バスから乗客が乗り降りしているところにスピードを緩めず突っ込んだという。警察官の一人は取材に「何人かが車の底と地面に挟まれ、出血が目立っていた」と話した。
イスラエル国内では27日、昨年10月7日のイスラム組織ハマスの奇襲で犠牲になった人たちを悼む行事が開催された。警察の広報責任者は取材に「この日に狙いを定めたことや、トラックの速度などの犯行形態からテロだと疑われる」と話した。