衆院選では当選者と次点が100票台の僅差で勝敗が決まった3選挙区があった。和歌山1区では自民党新人が日本維新の会前職を124票差で制した。愛知10区では立憲民主党新人が自民新人に162票差で、保守分裂となった栃木3区では178票差で自民前職が競り勝った。
和歌山1区は小選挙区定数「10増10減」で、区割りが変更された。自民前職は比例単独に回り、自民新人の山本大地氏が維新前職の林佑美氏に挑んだ。立民、共産、参政各党の新人も出馬した。
愛知10区では自民前職の引退表明を受け、自民新人の若山慎司、立民新人の藤原規真、維新前職の杉本和巳の3氏が立候補した。3氏はいずれも5万票以上を獲得するなど、激しく争う三つどもえの構図となった。
栃木3区は、派閥裏金問題で党役職停止処分を受けた旧安倍派の簗和生氏と、無所属新人の渡辺真太朗、立民新人の伊賀央の3氏による争い。伊賀氏が裏金問題で攻勢をかけ、簗氏と渡辺氏が保守票を奪い合う激戦となった。