衆院選で自民、公明両党が過半数を割り込み大敗したことを受け、石破茂首相(自民党総裁)は28日午前、臨時役員会を党本部で開催した。首相は結束を呼びかけたが、自身の進退には言及しなかった。小泉進次郎選対委員長は責任を取り辞表を提出し、受理されたと記者団に明らかにした。立憲民主党の野田佳彦代表は連合本部で芳野友子会長と会い、躍進を踏まえ、野党連携を進める考えを伝えた。衆院選から一夜明け、首相指名選挙を見据えた動きが本格化した。
首相は28日午後、公明党の石井啓一代表と国会内で会談。衆院選で派閥裏金事件の非公認3人を含めても過半数に届かなかった結果を踏まえ、今後の政権運営を協議する見通し。
野田氏は芳野氏に「特別国会に向け、各党と誠意を持って対応する」と報告し、芳野氏は党内外で対話を進めてほしいと応じた。立民は執行役員会で、首相指名選挙で野田氏に投票するよう野党各党に協力を求める方針を決めた。
国民民主党の玉木雄一郎代表も芳野氏と会談。自民、公明両党との連立政権に参画する考えはないと説明した。