ノーベル平和賞の受賞決定を受け、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が28日、「若い世代への継承を願いつつ、一層頑張ることを誓う」とする声明を公表した。
発表直後、役員らは「耳を疑った」としながら、ノーベル賞委員会が組織と運動の根幹を的確に理解してくれたことに「感動した」という。「亡くなった多くの先達と喜びを共にしたい」と改めて受賞決定をかみしめた。
被団協が選ばれたのは、原爆の非人道的な被害を受け、同じ苦しみを誰にも味わわせまいと「一貫して核兵器の使用禁止、廃絶を求め、自らの苦しい体験の証言を通して訴え続けてきた活動と、被爆者一人一人の働きが高く評価された」と強調した。