衆院選で与党が過半数割れしたことを海外メディアも相次いで大きく報道し、関心の高さをうかがわせた。米欧や中国、韓国では政権の先行き不透明感を懸念する見方も広がった。
米ニューヨーク・タイムズ電子版は「政治資金スキャンダルに怒りを募らせた有権者が自民党に屈辱的な打撃を与えた」と分析した。
米国は日本の政治が流動化する可能性があると危惧。自民党中心の政治が不安定になれば、自衛隊と米軍の連携強化など安全保障政策の推進が遅滞するとの指摘もある。
英BBC放送は「劇的な結果」と伝えた。日本の政治の混乱は「近隣諸国や同盟国にとっても懸念材料だ」と報じた。
中国国営通信の新華社は日本メディアの報道を引用して過半数割れを速報し「石破茂首相が政権を維持できるかどうかが焦点だ」と指摘した。
韓国の聯合ニュースは「石破降ろし」が広がる可能性があると報道。KBSテレビは政権交代の可能性を指摘しつつも、路線の違う野党が連携するのは簡単ではないとの見解を示した。(共同)