週明け28日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=153円88銭を付けた。7月下旬以来、約3カ月ぶりの円安ドル高水準。衆院選で自民、公明両党が過半数を割り込み大敗したことで、政治情勢の不透明感から円売りドル買いが広がった。
午後5時現在は前週末比1円39銭円安ドル高の1ドル=153円33~35銭。ユーロは1円20銭円安ユーロ高の1ユーロ=165円65~69銭。
与党過半数割れによる政権運営の不安定さを警戒し、日銀が追加利上げに動きにくくなるとの見方が円売りを招いた。国内輸入企業による実需のドル買いに加え、米長期金利の上昇傾向も意識された。