「本当に安全なのか」。東日本大震災の被災地に立地する原発として初めて東北電力女川原発2号機(宮城県)が再稼働した29日、被災各地の住民から疑問や不安の声が上がった。原発周辺では再稼働への抗議活動も行われた。
宮城県石巻市の今野浩行さんは女川原発から30キロ圏内に住む。東京電力福島第1原発事故を振り返り「福島の事故で安全神話は崩れたはずなのに」。一方、東松島市で被災した男性は「電気代が安くなるのであれば再稼働を受け入れざるを得ない」と話した。
女川原発の入り口ゲート前では、住民ら約30人が「再稼働反対」「原発はいらない」と声を上げた。原発が見える近くの海岸でも集会を開いた。