福島県いわき市の国宝、白水阿弥陀堂で30日、期間限定のプロジェクションマッピングを前に試験点灯があり、堂内に極楽浄土の世界が色鮮やかに広がった。紅葉が見頃の庭園もあわせてライトアップされた。本番は11月2~10日。昨年9月の大雨で床上浸水した被害を経て、2年ぶりの開催となる。
お堂の天井には、平安後期に描かれたという文様「宝相華」が光の演出でくっきり。壁では、鳳凰が羽ばたき、池のハスが咲き誇った。また境内の大イチョウや赤く色づき始めたカエデが発光ダイオード(LED)に照らされた。
新型コロナウイルス禍や水害で減った観光客を呼び戻そうと、市などでつくる実行委員会が企画した。