【ソウル共同】韓国軍合同参謀本部は31日、北朝鮮が同日午前7時10分ごろ、首都平壌付近から長距離弾道ミサイル1発を日本海に向け、高角度のロフテッド軌道で発射したと明らかにした。米政府は大陸間弾道ミサイル(ICBM)だと断定した。中谷元・防衛相によると、約千キロ飛行し北海道奥尻島西方の排他的経済水域(EEZ)外に落下した。最高高度は推定で約7千キロ超。飛行時間は約1時間26分と過去最長で、中谷氏は「新型ミサイルの可能性がある」と述べた。
11月5日の米大統領選を前に、米本土を射程に収めるICBM開発が進展していることを誇示する狙いがありそうだ。北朝鮮によるICBM発射は昨年12月18日の新型ICBM「火星18」以来。
石破茂首相は31日、現時点で被害はないとした上で「詳しく報告を受け、状況を確認して国家安全保障会議を開催する」と官邸で記者団に述べた。岩屋毅外相は「強く非難する。北京の大使館ルートを通じ、厳重に抗議した」と外務省で記者団に述べた。