名古屋市西区のアパートで1999年、住人の主婦高羽奈美子さん=当時(32)=が殺害された事件が未解決のまま来月で発生から25年を迎えるのを前に、夫の悟さん(68)が31日、捜査本部が置かれている愛知県警西署(同区)で講演した。8割が事件後に警察官となった、同署刑事課の捜査員ら約70人が聞き入った。
悟さんは講演で、事件直後、知人から高羽さんが出血して搬送されると連絡を受け、病死だと思っていたが、慌ただしく出入りする警察官の様子にひどく動揺したことなどを詳細に語った。「25年という年数は関係ない。広報活動などを通して自分も協力し、一件でも多くの情報提供を求めたい」と話した。