【ワシントン共同】米大統領選の共和党候補トランプ前大統領が「女性が望むと望まざるとにかかわらず、女性を守る」と述べ、民主党関係者から批判を浴びている。民主党候補のハリス副大統領は10月31日「女性には自分の人生を決める主体性や権利、能力があるということを理解していない。非常に不快な発言だ」と激しく反発した。
ハリス氏は人工妊娠中絶を選ぶ権利を擁護し、女性票の掘り起こしを進めている。トランプ氏は家父長制的な姿勢が目立ち、保守派男性の支持を集める一方で、女性票は伸び悩んでいる。発言で女性の支持離れが進む可能性もある。
トランプ氏は10月30日、激戦州ウィスコンシンでの集会で、女性の意思にかかわらず「流入する移民から女性を守る。ミサイルを使って攻撃してくる外国から守る」と語った。直前に不適切な発言なので側近からは控えるよう促されていると断った上で、あえて発言していた。