JR東海は1日、リニア中央新幹線静岡工区のトンネル掘削工事に当たり、大井川上流の沢周辺の衛星画像を分析し、周辺の環境変化を把握する手法を導入すると明らかにした。生態系の変化を早期に察知し、対応策を講じられるようにする。工事による影響を議論する静岡県の専門部会の会合で説明した。
また、工事で生じた湧水が河川に流れ込むことにより、冬季の水温が高くなる可能性があるとして、今後、川底にいる生物などへの影響を予測することも紹介。部会の有識者からは、湧水が河川水温に影響を及ぼす範囲についても評価してほしいとの意見が出た。