古代東北の政治・軍事の中心として栄えた「多賀城」の創建1300年を祝う記念式典が1日、国の特別史跡・多賀城跡(宮城県多賀城市)で行われた。「歴史を次の千年につなげる」との思いを込め、創建当時をほうふつとさせる雅楽や舞踊を披露。約430人の参加者は最盛期の姿に思いをはせていた。
式典は、復元中の多賀城のシンボル・南門を背景に、ドラムの独奏で幕開け。全国から集った約100人の踊り手が太鼓や琵琶の演奏に合わせて華やかに舞い踊った。当時の厳かな儀式の様子も再現された。
多賀城南門は、今月4日までの期間限定で一般公開。その後、周辺の広場や道路の整備を進め、来年4月からの常時公開を目指す。