中央選挙管理会は1日、衆院選と同時に実施された最高裁裁判官の国民審査について、投票数などの確定値を発表した。今崎幸彦長官ら6人全員が信任された結論は変わらなかった。投票率は前回より2.05ポイント低い53.64%。
審査対象は2021年の衆院選後に任命された裁判官で、他に尾島明、宮川美津子、平木正洋、石兼公博、中村慎の各氏。近年の審査対象者は罷免を求められた率が10%を下回っていたが、今回は最多の今崎氏(11.46%)を含む4人が10%以上だった。
今回から在外邦人も投票できるようになり、1万5113人が投票。投票率は15.83%だった。
1949年の第1回以来、罷免された例はない。