千葉県市原市のホテルで、手首を縛られた従業員佐伯仁美さん(56)の遺体が見つかり、客室の宿泊代精算機が壊された形跡がある強盗殺人事件で、ホテルの防犯カメラが布のようなもので覆われていたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。市原署捜査本部は、事件の様子が写らないようにするための工作だったとみて、覆われる前のカメラの画像分析などを通じて襲撃者の特定を急ぐ。
佐伯さんの手首は、ひものようなもので縛られていたことも判明。計画的な犯行だった可能性がある。
捜査本部によると、フロント内で1日午前7時25分ごろ、首を切られて血を流した状態で倒れていた佐伯さんを、出勤してきた女性が見つけ119番した。佐伯さんが襲われたのは、1人で夜勤に入ったとみられる10月31日深夜以降の可能性が高い。精算機が壊れていた客室は、フロントがある建物とは別棟だった。