日本相撲協会は2日、大相撲九州場所(10日初日・福岡国際センター)の入場券が15日間の全日程で完売したと発表した。チケット完売を意味する「札止め」が年6場所の全90日間となるのは「若貴ブーム」に後押しされた1996年以来28年ぶり。人気定着を象徴する一年となった。
大相撲は2011年の八百長問題など相次ぐ不祥事の影響で人気低迷に苦しんだが、17~19年は8割程度の集客で出される「満員御礼」を全日程でマーク。新型コロナウイルス禍を乗り越えた今年も盛況が続き、今場所は新大関大の里らに注目が集まっている。
浅香山親方(元大関魁皇)は「盛り上がりは続くと思う」と熱戦を期待した。