軍縮分野の専門家の育成を目的として国連が行うプログラム「国連軍縮フェローシップ」の一環で、25カ国の外交官らが2日、被爆地長崎を訪れた。原爆資料館を見学し、爆心地公園で献花。被爆者の築城昭平さん(97)=長崎市=による講話を聴き、随行者を含む約30人が一日かけて被爆の実相に触れた。
参加国はアルジェリアやエクアドル、マレーシアなど。資料館では、放射線被害や核開発の歴史を説明するパネルを見て回った。
講話をした築城さんは爆心地から約1.8キロの地点にいた。「1発の爆弾が街全体を破壊するとは思わなかった。核兵器は絶対に使われてはならない」などと約40分、英語で訴えた。