日本列島は3連休初日の2日、低気圧や前線の影響で西日本から東日本にかけての広範囲で大雨となった。長崎県で未明に線状降水帯が発生するなど、九州や中四国などで11月としては記録的な雨量となった。広島市では70代男性が行方不明になった。東海道・山陽新幹線は午前に東京―博多間の全線で一時、運転を見合わせた。東海道新幹線は夜にも、神奈川県や静岡県内の大雨で見合わせた。
気象庁によると、3日は低気圧や前線が東に抜けて、全国的に高気圧に覆われ、天候が回復する見通し。ただこれまでの大雨で地盤の緩みや、河川が増水している場所があり、注意が必要だ。
2日は松山市で「緊急安全確保」が出たほか、九州や中国地方などの各地で避難指示が相次いだ。JR松山駅では構内が水浸しに。新幹線は再開後も運休や遅れが残り、各地の駅が混雑した。広島市で不明の男性は、川に係留したボートの様子を見に行ったまま、行方が分からなくなった。
雨量は11月としての記録を更新する地点が続出。2日午前までの24時間に長崎県松浦市378.0ミリを観測した。