【テヘラン、ワシントン共同】イランの最高指導者ハメネイ師は2日、首都テヘランで学生との会合で演説、10月26日にイランに反撃したイスラエルに対して「間違いなく厳しい対応を受けることを知るべきだ」と述べ、再報復を宣言した。イスラエルの後ろ盾である米国も名指しで非難した。最高指導者事務所が発表した。
再報復がイスラエルへの直接攻撃か、親イラン組織を通じた攻撃になるかなど、時期も含めて詳細は不明。
イランは当初、イスラエルへの報復について慎重に判断する構えを示していたが、欧米との妥協を嫌う保守強硬派の牙城、革命防衛隊のトップ、サラミ司令官が10月31日に「想像を絶する対応を取る」と述べるなど、強硬姿勢を強めていた。
イランは10月1日、イスラム組織ハマスの最高指導者だったハニヤ氏暗殺や、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師殺害に対する報復として、イスラエルを弾道ミサイルで攻撃した。イスラエルは26日にイランの防空システムなどを狙って反撃した。