3日午前4時20分ごろ、千葉県四街道市吉岡の住宅に男が押し入り、住人の男性(57)にけがを負わせ、1万3千円を奪って逃げた。県警は同日夜、強盗致傷などの疑いで、現場近くで身柄を確保していた埼玉県志木市、自称会社員金子優汰容疑者(28)を逮捕した。首都圏で相次ぐ、闇バイト絡みとみられる強盗との関連も調べる。
捜査関係者によると、容疑者は男性が寝ていた部屋の窓ガラスを割って侵入したとみられる。別室に80代の母親がいた。男性は、男が所持する携帯電話を近づけられ、指示役とみられる人物から「現金の在りかを言わないと、家族がどうなるか分からない」と直接脅されたという。
千葉県警によると、容疑者は男性に馬乗りになって何度も殴り、財布の場所を聞いて現金を強奪。男性は顔から出血したが、命に別条はない。避難した母親と離れの建物にいた弟が「人がいきなり入ってきて、家族を殴りだした」と110番した。
近隣の住民らによると、電力会社の関連業者を名乗る人物が、数日前に家族構成や電気代を尋ねてきたという。