子育てを応援する新たなサービスが外食企業を中心に広がっている。スターバックスコーヒージャパンは、ベビーカーでも入りやすいよう通路を広げた店舗を埼玉県内でオープン。スープ専門店なども子連れ向け商品で育児に寄り添う姿勢を打ち出す。少子化対策を民間から支える新たな取り組みになりそうだ。
埼玉県越谷市のショッピングモールで今秋、スターバックスの店舗が新装開店した。ベビーカーや車いすが入りやすいよう広々としたスペースを確保。同社の柴野智政戦略本部長は、従来の店舗では「子連れのお母さんが店内を見て引き返す様子が強く印象に残っていた」と説明する。今後は他の商業施設でも親子向けに出店する計画だ。
スープ専門のスープストックトーキョーは昨年から離乳食を全店で無料提供する。この1年で4万杯以上の注文があり、子連れ客の来店が増えたという。ハウス食品グループは、親子で食べられるおかずが入ったパウチの無人販売を千葉県などの保育園で展開。迎えに来た保護者が子どもを連れたまま買い物に行かなくてもいいようにするのが狙いだ。