1995年1月の阪神大震災発生から来年で30年となるのを前に、気象庁はホームページ内の特設ページをリニューアルした。震災をきっかけに震度計の設置が進んで観測点は10倍以上に増え、機器の観測に基づく震度を発表するようになったことなど、国内の地震観測に与えた影響を整理。地震、津波への備えを呼びかける内容にも最新の情報を加えた。
気象庁によると、阪神大震災当時、国内の震度観測点は同庁の地方気象台や測候所など約300地点だった。翌96年には600地点以上に倍増。さらに自治体や防災科学技術研究所の震度計設置も進み、2006年には計4千地点を超えた。
震度の計測方法も変更された。阪神大震災では神戸市と淡路島の一部で最大震度7となっているが、発生当初は6と発表されていた。当時の震度は0~6を観測点にいる人の体感、7は現地調査から推定していたためだ。これを震度計の観測に基づく数値に変更。5と6は強と弱に分割して、現在の10段階になった。