【ソウル、ワシントン、キーウ共同】ウクライナのウメロフ国防相は、韓国KBSテレビが5日報じたインタビューで、北朝鮮兵のロシア入りを巡り、北朝鮮兵との初めての交戦があったと述べた。「全ての兵力が動員された体系的な水準の交戦」ではないとし、限定的な衝突だった点を強調した。いつ、どこでの交戦なのかは不明。
ウメロフ氏は、北朝鮮兵は約3千人の部隊が五つ、最大で計1万5千人が前線近くに配置される可能性があり、数週間以内に配置が完了するとの見方を示した。
韓国のソウル新聞は4日、政府関係者の話として、北朝鮮兵約40人がウクライナで死亡したと報じたが、韓国国防省報道官は5日の定例記者会見で「一つ一つ確認する内容がない」と述べた。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は4日のビデオ声明で、ロシア西部クルスク州に「北朝鮮兵1万1千人がおり、さらに増えている」との見解を示した。情報機関から報告を受けたとしている。米国務省のミラー報道官も4日の会見で、北朝鮮兵約1万人が同州に到達したと分析していると述べた。