【パリ共同】フランスの7組の家族が4日、子どもに有害なコンテンツを放置しているとして、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に法的責任を認めるよう求める訴訟をパリ近郊クレテイユの裁判所に起こした。同種の訴訟は欧州で初めてという。フランスメディアが伝えた。
家族らはティックトックが自殺や摂食障害、自傷行為を助長する動画を子どもらに見せ続けていると主張している。7家族の子どものうち、2人は15歳で自殺した。他の子どもも自殺を図ったり拒食症になったりした。
訴訟の目的は「子どもらの心身の健康悪化に対する責任を認めてもらうことだ」としている。
ティックトックを巡っては、米東部ニューヨーク、西部カリフォルニア両州など13州と首都ワシントンが10月、機能の是正や罰金を求めて各地の裁判所に提訴したと発表した。中毒性があり、若者の心の健康を害しているにもかかわらず、安全だと偽っていると主張している。